シャッタースピードの役割を理解する!シャッタースピードは、絞り同様に写真撮影には重要な要素だ。「止める」「流す」をコントロールして、表現の幅を広げよう。
被写体の写る時間をコントロール
シャッタースピードとは、シャッターが開いている時間のことを指す。
つまり、シャッタースピードを操ることで、
被写体の写る時間を自由に制御できるのだ。
高速のシャッタースピードに設定すると
被写体の動きを止めることができ、
水しぶきや動く乗り物、動く動物などを
確実に静止させることができる。
また、低速のシャッタースピードに設定すると
シャッターを開いた時間分を一枚の写真に記録できるので、
人間の目には見えない瞬間の経過を記録できる。
そのため、低速のシャッタースピードで
意図的に被写体をぶらして動感を表現したり、
1分以上の長秒露光で波の軌跡や雲の軌跡などを撮影することが可能だ。
撮影する際は、被写体の一瞬の動きを止めるのか、
それとも意図的にぶらして動感を表現するのか、
被写体とイメージに合ったシャッタースピードを調節しよう。
上げる時、下げる時の注意点
シャッタースピードを上げる時は、
光量不足に注意する必要がある。
日中でも、1/4000秒くらいまでシャッタースピードを上げると、
開放F値の小さい、明るいレンズを装着していても
露出がアンダーになることがある。
そのような場合は、ISO感度を上げて、
理想のシャッタースピードになるように調整しよう。
シャッタースピードを下げる時に注意したいのが、
手ぶれと被写体ブレだ。
手ぶれとはシャッターを切った時、
カメラを動かしてしまい、ぶれた画像になってしまうこと。
手ぶれは三脚などカメラを固定することで防ぐことができる。
被写体ブレとは、被写体の動きが速く、
シャッタースピードを追いつけずぶれて写ってしまうこと。
三脚を使っても防げないため、ISO感度を上げて対応しよう。