美味しそうに見せる、料理撮影のポイントとは?
撮影のポイント| パッケージとボトルの撮影「美味しそうに見せる、料理の撮影(商品別撮影例」まとめ!
美味しそうに見せる、料理の撮影…
その商品を、実際に食べているところ、飲んでいるところ、
それが想像できないことには、美味しさは伝わりません。
となると、当然ながら、調理したりグラスに注いだりした、
いかにも食卓にあるかのような画像が重要になります。
では、美味しそうと感じてもらうための画像を撮影するときには、どんなことに注意したらよいのでしょう。
一番見せたいところをどアップで見せましょう
料理の画像でよく見かけるのが、
せっかくきれいに盛り付けたんだからと、
器全体が入るような構図や、すべてがよく見えるようにと、
上のほうから写したものです。
レストランのメニューなどなら、このほうが良いこともあるでしょうが、
インターネットでの販売を考えた場合、ちょっともったいないです。
まず、こんなふうな写し方では、画像を見たときのインパクトが弱いです。
さらに、パソコンのモニターで見ることを前提とするなら、
相当大きく表示しなければ、細部まではわからないでしょう。
いちばん伝えたいのは何なのか、例えば、麺なのか、具を見て
もらいたいのか、スープが「ウリ」なのか、ポイントを絞って、
それが伝わるように思いっきりアップで写すことが重要なのです。
もし仮に、麺も具も、スープも、すべてを見てもらいたいとするなら、
それぞれを強調する写し方をした、複数の画像を使うべきだと思います。
複数の画像を撮るとなると、
それだけ余計に時間が掛かると思ってしまうかもしれませんが、意外とそうでもありません。
ひとつの画像で、あれもこれもといろんなことを伝えようとするほどに、
必要となるテクニックや道具が増えていきます。
当然ながらそれに応じて撮影時間も必要になっていくと考えてください。
それよりも、ポイントを絞って、それに合わせた画像を
それぞれ撮影するほうが、作業時間も短くなり、結果も圧倒的に良くなります。
伝えたいポイントを絞って、そこをアップで撮る。
思いっきりです。インターネット用の料理画像は、これが基本だと思ってください。
そこで、脇役の登場です。
脇役は「チラッ」と見せるのがコツ売りたい商品が「ビール」だとします。
で、ビールをグラスやジョッキに注いだ状態を撮る。
でも、ビールだけを写したのでは、
何となく「飲みたい」と感じづらいと思いませんか?
安易な発想と言われてしまうかもしれませんが、
焼き鳥を用意してみました。
ビールだけを写すよりも、10 倍良さそうです。
でも、これでは、ビールを売っているのか、
焼き鳥を売っているのかわかりません。
そう、脇役が主張し過ぎているためです。
脇役はとても重要です。
ですが、主役を引き立てることが目的です。
あまり目立ち過ぎないよう、「チラッ」と見せるのがコツなのです。
せっかく用意した焼き鳥ではありますが、
ちょっと控えめな登場にしてもらいました。
これならビールが主役であることが良くわかります。
それとなく後ろのほうに、商品のボトルが見えているのもいいですね。
きれいに盛り付けた料理を撮影するときと一緒で、
せっかく用意した脇役だからと、ついつい、
その存在をアピールし過ぎていませんか?
脇役は、控えめに、あくまでも主役を惹き立てるように写しましょう。
アップにしたり、脇役を控えめに見せる構図にすると、
商品そのものも全体が写らなくなることがほとんどだと思います。
だからなかなか、アップにし切れない方も多いようです。
でも、全体を写そうとするほどに、肝心の商品が画像の中に占める割合が、
小さくなってしまうのです。
それでは何の意味もありません。
商品のイメージを伝えるための占める
割合が少しでも大きくなるよう、
思い切ってドーン!とアップで写しましょう!