頭の中でふせんを使って主役と枠役を決めましょう
狙いの明確な写真にするためには、写真の主役を明確にすることが大切。
舞台でも映画でも、主役が誰だかわからないと、見ている人は混乱してしまいますよね。
例えばこのジオラマ写真のように、魅力的な被写体がたくさんあったら、つい欲張って全体を入れて撮ってしまいがち。
でも写真を見た人は、どこを見ていいかわからず、結果として何を見せたいのかわからない写真になってしまいます。
あなたなら、どう撮りますか?
まずはふせんを付けてみる
まずは風景のなかの要素をよく見て、頭のなかでふせんを貼るようなイメージで分類します。
この風景でふせんが付いた要素を分類してみると、家、電車、木、鉄塔、桜の木といった感じでしょうか?
その中でどれを主役(主題)にするかをまず意識して、その主役を引き立たせる脇役(副題)を選択する必要があります。
主役をよく見せるのに邪魔にならないようなら、どんなに魅力的な脇役でもキャストから外す。そんな勇気も必要なのです。
【ワンポイントアドバイス】
主役=大きく写す、は正しいとは限らない
写真の主役だからといって、大きく撮らなければいけないというわけではありません。
たとえ主役が小さくしか写っていなくても、アップの写真よりも存在感が出ることもあるのです。
被写体の大きさよりも、画面内の的確な位置に置く構図をつくることが大切なのです。