構図の基本は”引き算”と知りましょう
構図の基本は”引き算”と知りましょう
【「何を」と「どう撮るか?」は切っても切れない関係】
ここでも「何をどう撮るか?」の「何を=主題」と考え、それをもとにバランスよく構図をつくる方法について解説してきました。
この主題を「どう撮るか?」を意識するだけで構図も大きく変化するのです。
例えば「パスタを美味しそうに撮る」と決めたときは、カメラの設定や露出ワークの前に、主題のパスタの美味しそうな部分だけを切り取る必要があるのです。 つまり「主題」=「パスタ」ではなく、「主題」=「パスタの美味しそうに見える部分」というふうに主題を読み解く力が必要になるのです。 そして美味しそうに見える部分以外は、画面から外していくというこの作業は、実は、風景写真の考え方と同じなのです。 もっとも、絶対的に引き算というわけでもありません。
たとえば、子たちのほのぼのした感じを撮りたい時は、正面からではなく後ろ姿の方が実は効果的かもしれません。
またアップで撮影するよりも、周囲の風景をある程度「足し算」した方が、より臨場感が出るかもしれません。
「何を」「どう撮るか?」を分けて解説してきましたが、そのふたつはそれぞれがが大きく影響しあい、切ってもきれない関係だということを覚えておいてください。
( いろいろあるアスペクト比 )
アスペクト比は写真の長辺と短辺の比率のことです。
この時間はデジタル一眼レフの多くが採用している縦横比「3:2」に沿って解説しましたが、その他に「ましかく写真」の「6:6」や細長い「16:9」など、さまざまな比率で撮影することもできます。