日の丸構図になっていませんか?
さて本格的な構図の話をする前に、今まで自分が撮影した写真を見直してみましょう。
ちょっと恥ずかしいのですが、ここでお見せする写真は、以前に私が撮影した写真です。
見事に、犬が画面のど真ん中にきていますね。
しかしこんな「日の丸構図」の欠点は、被写体が真ん中にあることではなく、
そのことにより必要な部分が切られたり、余計なモノまで写りこむことなのです。
それではどうすれば日の丸構図から脱却できるのでしょうか?
被写体を見つめすぎない
なぜ初心者は日の丸構図になりがちなのでしょうか?
それはファインダーの真ん中で被写体を見てしまうからです。被写体を撮ろう!という気持ちが強いため、
被写体を見つめすぎてしまい、結果として日の丸構図になってしまうのです。
しかしこれは初心者に限ったことではありません。かなりのベテランの方でも、
動いている被写体をとっさに写すときは、日の丸構図になってしまったという経験がある人も多いでしょう。
もうひとつの大きな原因として挙げられるのは、AFでピントを合わせるとき、画面中央のフォーカスポイントでピントを合わせるケースが多いということです。
ピントを合わせるべき被写体に画面中央でピントを合わせれば、日の丸構図になって当たり前なのです。
それを避けるためには、視野を広くしてファインダー内を見渡し、まずは絶対に画面の真ん中に被写体を置かない!と決めて撮影してみるのも効果的です。
【 ワンポイント 】
止まっている被写体は、中央のフォーカスポイントでピントを合わせ、
画面の写したい位置にずらして撮影する方が早いのですが、動体撮影の場合は、
あらかじめ被写体を写したい位置のフォーカスポイントを選択し、そこでピントを合わせるほうが、
日の丸構図になりにくくオススメです。